雛人形の顔が汚れた場合でも修理には出さず身代わりと思うべし

「雛人形を出してみたら、顔に汚れが」「少し黄ばんでる?」「子どもが触って少し壊れた」などショックを受けている方も少なくないことかと思います。

子どものために買った(買ってもらった)、雛人形。それが汚れてしまったり傷ついてしまうのは悲しいですね。

このページでは、雛人形が汚れてしまったことに対して修理やクリーニングはしなくてよいと考える私なりの根拠を記載しています。修理にだそうか、自分でどうにかなおせないかなど考えている方も一度読んでいただき、「こんな考え方もあるんだ」と思っていただければと思います。

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雛人形の顔の汚れをとるのはお化粧を落とさずに顔を拭くようなもの

いろいろなサイトで「こうすればいいですよ」「実際に自分でやってみたら汚れがよく落ちた」など書いてあったりしますが、私の見解では、手先が器用な方なのだと思っています。

まず雛人形のあの小さな顔。あの輪かくに人形師(職人)が一体一体手作業で描いています。あの小さな面積内で眉毛や口紅を落とさずに汚れだけをピンポイントで消すことはできるでしょうか

私としては自分で雛人形の顔の汚れを落とすのは至難の技と考えています。

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雛人形の顔の汚れを修理に出すとなると・・・

かといって、修理に出すのか?というと、これもまた別の事情(以下3つ)があり、修理もやめたほうがよいと考えています。

・時間がかかる
・流派?作り方が職人によって違うので修理してもらえない可能性が高い
・一体だけ修理して新しくなっても全体的なバランスが悪くなる。

時間がかかる

人形師も意外と(失礼)忙しく、夏以降は来年の節句(ひな祭り、こどもの日)に向けての製作に入り、繁忙となります。製作に向けた期日もありますし、人間の心理としても修理する煩わしさもあり、修理は後回しになってしまう可能性が高いです。もし依頼するとしたら「来シーズンに間に合えば」くらいの気持ちで、すぐ(今シーズンに間に合うよう)にやってもらうことは無理と思ってください。

そもそも流派?作り方が職人によって違うので修理してもらえない

購入したお店であれば修理してもらうことは可能ですが、「代々伝わる人形で、どこで買ったか不明だ」「親に買ってもらったから買った場所がわからない」など購入先が不明な場合は、ただ持ち込んだとしても、断られる可能性が高いかと思います。

一体だけ修理して新しくなっても全体的なバランスが悪くなる

で、仮に修理してもらたとしても一体だけちょっとキレイになっていて他の人形とのバランスが変わってしまった、お顔だけが小綺麗になっていて着物とのバランスがおかしいなど不具合が出てくることもあるようです。

雛人形は厄の身代わり

そして結論に至ったのが、タイトルにも記載しましたが、「厄の身代わりになってくれた」と思うことが気持ち的な部分での一番の落とし所なのではないか、です。

子どものために一式セットで購入した雛人形。すべての人形が同じ時を過ごし、同じ時間を経て今の状況にある。汚れないにこしたことはないですが、顔の汚れや着物の汚れも雛人形の歴史・思い出の一部と考えるのはいかがでしょうか。

もし自然と汚れが付いてしまっているというご家庭では「お雛様が守ってくれたのかもね?お顔をケガしないように気をつけようね」など話題にできるかもしれません。

もし子どもが汚してしまったというご家庭では「この汚れは◯◯ちゃんがお雛様にお餅を食べさせようとして付いちゃったんだよ笑」「◯◯ちゃん、お転婆だったからここ壊れてるんだよ笑」などいい思い出になる日もくるかもしれません。

「それでも気になる!」「どうしても修理したい」など思われる方は修理に出されるのが一番かと思います。

では、よいひな祭りを

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